突然ですが、あなたは大切な人に言えない秘密はありますか?
ドキッとした人もいるでしょう!秘密にしていることがいっぱいありすぎて、隠すための嘘が重なっている人もいるかもしれませんね(笑)
しかし、必ずしも秘密が悪いことではありませんよね。大切な人を想って、秘密が目につかないように努力したり、傷つかない幸せな嘘だとしたら?例え大切な人が秘密に気付いたとしても、それは私のためだったと理解してくれるはずです。大切な人があなたと、しっかり向き合っている証と言えるかもしれません。
なんかカウンセラーっぽく語っていますが、ただアニメをご紹介しているブログです(笑)
懲りずにもう一度、今度は別の問いを投げかけたいと思います。
あなたは優しい嘘を受け入れる覚悟と心の広さをお持ちですか?
受け入れる心の広さ、精神的なゆとり、はたまた優しい嘘をついた大切な人への愛が為せるものなのか!?どちらの立場で考えても中々答えにたどり着けません。いや、正解なんてないのかもしれません。
少し心をザワつかせてしまったかもしれませんが、そんな皆さんにおすすめしたいアニメは「かくしごと」です。久米田泰治さん原作の漫画で「さよなら絶望先生」「じょしらく」などがアニメ化されている人気漫画家さんです。「かくしごと」で主人公の声を担当している神谷浩史さんは「さよなら絶望先生」で主役の糸色望を務めており、ゴールデンタッグの再演でもあります。
「かくしごと」は父親と娘の日常生活を描いた作品となっており、父親が娘の成長を微笑ましく見守ったり、娘の幸せを願い、最善を尽くすために奮闘するハートフルコメディアニメです。
私が最近観たアニメでもかなり心に刺さった作品です!いつの間にか目から水が流れてきたんですよね。
それでは皆さんにアニメ「かくしごと」の魅力をお伝えしたいと思います!
「かくしごと」それは親子の愛が詰まった作品
アニメ「かくしごと」は過去パートと現在パートの2部構成となっており、過去パートがメインで描かれています。
このパートわけの演出が想像力を掻き立てれるんですよ!次の話が気になってしょうがない!私はイッキ観してしまいました。観終わった今でも定期的に観てしまうほど心にグッと刺さりました!
あらすじに入っていきましょう!
最初の問いかけは、この「かくしごと」につながります。一つ目は「隠し事」という意味で、父親である後藤可久士(CV:神谷浩史)は愛娘の姫(CV:高橋李依)に隠し続けなくてはいけないとても大事な秘密があった。
それは「描(か)く仕事」。タイトルには二つの意味が隠されていたんですね。「描く仕事」とは何なのか。実は、可久士の仕事は漫画家なのでした。漫画家を隠す必要ないでしょ?そこには可久士の苦悩がうかがえます。
描いているマンガが「下ネタギャグマンガ」だからです。しかもペンネームが本名で正体がバレてしまうと娘の姫が学校でいじめられてしまうかもしれない。また、姫が可久士を軽蔑するのではないかという不安がよぎってしまい、「描く仕事」の「隠し事」をしているわけです。
父親が娘を想った行動の結果が隠し事に行き着くわけですが、プライドを持って作品を描く可久士の姿はとてもカッコいいです。まさに闘うお父さん!
しかし、カッコいいのはたまにで、仕事場ではアシスタントや編集担当にイジられることもしばしば。姫のことで慌てふためいているときは、激しいツッコミで心がえぐられて意気消沈することも。
隠し事がバレないかと不安に駆られている可久士を余所に、娘の姫はとても素直で無邪気(少し抜けているところもある)な性格。他人を思いやることができてお父さんの幸せを、子どもながらに考えてくれる優しい娘。
アシスタントや様々な人に助けられながら、娘の成長を願って「かくしごと」をする可久士と、真っすぐに育っていく姫の日常はあなたの心を温かくしてくれるに違いありません!
久保田ワールド全開!ハマったら最後、沼の始まり!
久保田先生の作品を観たことのある方はご存じかと思いますが、とても独特な世界観をお持ちの漫画家さんだと感じるでしょう。私は「さよなら絶望先生」も好きで繰り返し観ているのですが、主人公のネガティブ要素が作品のアクセントであったり、物語の起点を作るポイントになっていて、そのテンポがとても面白いんです!
また、主人公のネガティブ発言の内容に風刺が効いていたり、裏話、あるある話だったりと観る人の興味をそそります。そこに総攻撃でツッコんでくるキャラクターの数々!怒涛のテンポで、面白くないわけがありません!
各話のタイトルも有名作品のオマージュになってたりもするので注目して観ると面白いと思います!
さぁ!みんなで久保田ワールドの沼にハマりましょう!カイジの沼じゃないですよ…失敬!
ウィットに富んだキャラクターたちが作品の良きスパイス!
久保田先生の作品に登場するキャラクターたちの名前は独特。というかいい意味でバカストレート!「いい意味で」という言葉便利で好きです(笑)
「かくしごと」ではアシスタントたちの名前がそれぞれマンガを描く工程の名前とリンクしています。このアシスタントたちが、面倒くさくてネガティブな可久士が起こす行動に振り回されて大変。
可久士の突拍子もない思い付きで仕事が増えたり、アシスタントたちの期待を、平然と斜め上に裏切ります。アシスタントたちが悩みを吐き出した時も、可久士は相談に乗ったりするのですが、あらぬ方向に話が進んだりと解決しないこともしばしば。
大抵は男性アシスタントが巻き込まれて被害を被るのですが(笑)
先生である可久士とアシスタントたちの関係、姫を取り巻く大人たちの関係、個性豊かなキャラクターたちが作品を彩ってくれます!
これだけでも観てほしい!OP/EDが心にグッとくる!
OPから心を打ち抜かれました!姫との微笑ましい生活を描きながらも、季節の移り変わりで成長を表現しつつ、含みを持たせた演出。予備知識もなく観た私は感動しました。そして、その演出に乗せて流れる曲はflumpoolの「ちいさな日々」。
これが、たまらなく演出に合ってるんですよ!歌声も素晴らしいし、曲のテンポも映像にバッチリ!これ以外の曲は考えられませんね!
EDに往年のヒット曲を起用するなんてホントにセンスあるなって感じますね!これがまた、姫のイメージに合ってて、姫が立派に成長してくれたらいいなと、父親の気持ちになっちゃうんですよ。独身なんですけど(笑)
曲は大滝詠一さんの「君は天然色」。大滝さん独特の歌声が哀愁を漂わせ、過去パートと現代パートで構成されている「かくしごと」の魅力を最後の最後まで引き出してくれています!
ぜひ皆さんにはOP/EDを楽しんでもらえたらと思います!
まとめ
アニメ「かくしごと」のご紹介はいかがでしたでしょうか?
少しでも作品の魅力だったり、皆さんの視聴意欲、関心が高まっていただけたら幸いです。コメディ要素がしっかり入っているんだけど、家族愛や父性、子供の成長などの心を揺さぶられる壮大なテーマが至る所に敷き詰められています!
小さい頃の家族を思い出したり、大切な人の存在を再認識できる、とても良い作品だと思いますので、皆さんも一度観てはいかかでしょうか?
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